若松町の家U

木造 2F
竣工 2020/08

施主との出会いは1992年竣工の「若松町の家(施主は当時4歳)」である。親子2代にわたり依頼を頂き、とても嬉しくまた、ありがたく思っている。
特徴は半径13mの曲面の塀と、住居内外のプライバシーの確保の仕方にある。 施主の両親の家「若松町の家」には半円形の曲面壁があり、本計画に際し、どこかに曲面が欲しいと要望があった。 この計画では南から西面に渡り大きな曲面の塀を設けており、曲面の塀と住居に囲まれた部分は近隣からのプライバシーを確保している。 塀端部の西面は道路向かいに児童公園が在り、居間からの展望が良く、季節感を感じることができる。 道路に面するガラススクリーンは集合住宅からの視線をカットしている。 部屋配置は各所から公園が見えることを重視している。
周辺は老朽化した建物や、集合住宅が点在しており、本建物が新たに美しい町並みのスタート地点になることを願っている。

Copyright(C) KICHIJIMA MAMORU ARCHITECTS 2008 All Rights Reserved.